2022/05/09
屋根の傾き
古くなってきた木造住宅では、屋根が波打ってくることがあります。
特に昔の家は屋根に土が載っているため、現在の家よりも重いので屋根が下がってしまいます。
写真でみていただくと屋根が垂れ下がっていることがわかると思います。
こういった場合は屋根下地が傷んでしまっているので、そこからの修理が必要となります。
ただし、部分的な補修となると他の部分に土が残っているため、
どうしても土は撤去できませんので、下地を直してからもう一度土を載せて瓦を噴き直すことになってしまいます。
本来は土を撤去したほうが地震にも強い建物となりますので、予算が取れるのであれば瓦の全面葺き替えをお勧めします。
写真の緑色のシートはルーフィングという防水シートです。
現在の建物では一般的に使用している材料ですが、昔の建物にはあまり使用していません。
これがあると台風の時に瓦の隙間から雨が入っても、家の中に入ってくることはありません。
このケースではできるだけ長持ちさせたいと考えましたので、部分的ではありますがルーフィングを入れさせていただきました。
昔の家は基本的に良い材木が使用されているので、メンテナンスをしっかりしていけば100年でももつはずです。
隙間風があって寒いこともあると思いますが、そういったこともリフォームによって改善ができます。
せっかくの立派な建物をしっかり修繕して快適な建物にして、長く使っていただきたいですね。