2022/01/31
鉄筋コンクリート造の階段リフォーム
コンクリートの床は階段に限らず、リフォームをする際にはかなり気を使います。
それは、床を貼りかえる際に不陸ができてしまうからです。
今回の写真は、コンクリートに直にカーペットを貼ってある現場になりますが、カーペットをはがし、フローリングを貼っています。
この床材は、材料の裏にクッションがついている商品で、多少の不陸はこれで納まってくれますが、大きな不陸があると当然これではだめで、傾いたりしてしまいます。
もちろんめくった後の下地処理として、少しコンクリートを削ったり、ベニヤ板を貼ったりもするのですが、なかなか簡単にはいきません。
あまり厚いベニヤ板を貼ると、階段の高さが変わってしまい、上り下りの際にともすれば違和感を感じ、踏み外すことも可能性としては出てしまいます。
削るのも室内作業ではかなり大変で、やればやるほど粉が舞い、生活しながらのリフォームの場合では、家中が粉まみれになりかねません。養生をしてもどうしても隙間から埃がでてしまうため、とても気を使う作業になります。
またクッション付きのフローリング材は、クッションがあるがゆえに床材が上下に動き、貼り方によっては床なりをすることがあります。
こういった場合、なかなか床なりを直すことが簡単ではなく、どうにも直らない場合は、一度貼ったものを撤去して貼りかえることも検討せざるをえません。
リフォーム工事はもちろんきれいにすることが目的の工事にはなりますが、やはり新築とは違うもの、どうしても既設のものがあっての工事ですので、できることとできないことが出てきます。
私たちはこういったことも事前にお客様にしっかりと説明し、ご理解を頂きつつ工事が進められるように努めています。