2017/06/05
住宅の耐震補強工事用商品 (1)
建物が古くて、自分の家の耐震性がしっかりしているのかどうか不安に感じているかたもみえると思います。
耐震性を改善する方法は様々ありますが、今回はYKKの商品をご紹介致します。
FRAMEⅡ(フレームⅡ)という商品で、この商品の良いところは既存の窓の大きさをそのままに耐震工事ができることですね。
下の図にあるように、通常は壁量といって壁の量を増やすことで建物の耐力(耐震性)を向上させます。
壁を増やすというのは、床から天井まで窓など開口がない壁のことをいい、土台と梁、梁と梁が壁で繋がれることで揺れに対して対応できます。
ただし、そうなると窓が多くて風通しがいい建物でも窓を小さくしたり、または無くしたりすることで採光や通風を減らすことになり、せっかく快適に生活できていたのに、安全を保つために不快な環境になってしまうことになります。
仕方がないこともありますが、できるだけ快適な環境のままがいいですよね。
そこでこのYKKの商品では、窓の大きさをそのままに(どうしても左右幅方向は若干小さくなることがあります)、室内から耐震工事ができます。
窓も一緒に替えることで、断熱性も向上し、結露も防げると共に窓からの熱の侵入または放出を減らすことができます。
この商品を使うには、柱や梁の状態がいいことが前提にはなりますので、柱・梁が傷んでいるようでしたらそちらの補修等が必要になります。
いずれにせよ、まずはご自宅の耐震強度がどれくらいあるのかを調べた上で、必要に応じて改修することになります。
昭和56年5月31日以前に確認申請がおりている建物については、旧耐震の法律に基づいて建てられていますので、行政の補助を使っていただいて耐震診断をしてもらってみてはいかがでしょうか。