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2020/12/12

鉄筋コンクリート造のキッチン取り換えをする場合の注意点

木造住宅が多い日本ですが、一部鉄筋コンクリート造の住宅がありますし、マンションも同じく鉄筋コンクリート造でできていますので、そういった場合の内装工事では注意することがかなりあります。

 

まずは、直角をつくるなどがむつかしいです。

なぜなら、コンクリートがまっすぐになっていないため、どうしてもそこにある程度併せて壁を作り直したり、床を貼ったりする必要があるからです。

 

 

さて今回はキッチンについてです。

 

 

このようなキッチンを取り換える場合です。

 

古い建物になると、キッチンにはタイルが貼ってあることが多いですね。

(最近でもタイルを貼るのが人気ではありますが)

解体工事をするとタイルを残すのか、すべて撤去するのかで作業の仕方が若干変わります。

タイルをすべて撤去すると、コストが増えてしまいますし、タイルをはがした後の凸凹になった壁の補修等が必要になりますので、さらにコストが増えます。

私たちKABUTOでは、コストを落とすために、タイルをできるだけ残す方法で検討することが多いです。

もちろん残すことでほかの工事に支障がでる場合などは、すべて撤去することもあります。

 

 

解体後は下の写真のようになります。

 

 

 

 

キッチンの裏側にコンクリートが見えますね。

ここは、ガスや水道配管をするために壁からスペースをとるために作ってあります。

新しいシステムキッチンに取り換える場合には、これらを撤去しないときれいに納まりませんので、これをすべて斫り取ります。

 

ちなみに斫る(はつる)とは、削ったり叩いたりしていく行為になります。(業界用語ですね)

 

 

床からも配管が一部見えますが、排水管などがコンクリートに埋まっています。

新しいキッチンをとりつける際には際には、配管の位置がかわることが多々あります。

そのために、鉄筋コンクリート造では配管部分を斫り、配管位置をすこしずらす必要があります。

これもまたひと手間なんですね。

 

 

解体をしていると、想定外のことも出てきます。

それがこちら↓↓

 

 

吊り棚を撤去した跡になります。

 

コンクリートがむき出しになっていますね。

このままでは次に取り付ける棚がつけられません。

下地がないと、取り付けられないんです。

コンクリートには直接は無理なのです。

 

そうなると、下地を作るしかありませんので、コンパネと呼ばれるベニヤ板を壁に貼り付けることになります。

 

 

それがこちら↓↓

 

 

 

 

こうすることでようやくキッチンの固定ができるようになります。

しかしながら、これも簡単に貼っているわけではなく、コンクリートが凸凹なため、壁をできるだけまっすぐに貼るよう調整をする必要があります。

 

 

 

キッチンを取り換えるだけでもこれだけの手間がかかることがあります。

 

もちろん、て鉄筋コンクリート造の建物が全てこういう状態になるわけではありません。

 

マンションなどを含めて、リフォームをご検討の方は一度現場を見させていただいてでないと、お見積もりをすることはむつかしいので、必ず現場確認をさせてくださいね。

 

 

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