2017/05/18
屋上防水の傷みについて(シート防水)
防水といっても様々な仕様があります。
今回はシート防水と呼ばれる工法の傷み具合についてご説明致します。
シート防水というのは、その名の通り長尺のシートを部分的に重ねて貼っていきます。
シートそのものが防水効果を持っているのですが、シートの継ぎ目ができるため、この継ぎ目や端部が一番弱く、ここから漏水することがあります。
上の写真のようにシートの継ぎ目がはがれてきて口が開きます。
この現場はまだ勾配があるので漏水は起きにくいのですが、平らなところに施工してあるとシート下に水が廻り、コンクリートのひび割れ部分から室内等に雨漏れします。
こういった症状が出てからではなかなか補修しても雨漏れが止まらないことがあります。
その場合、止まるまで「ここか」「あそこか」などと補修を追加していかないといけなくなり、費用が結果的に増えていきます。
雨漏れが発生する前に、しっかりとこういった箇所を補修し漏水を防ぐことで、修繕費用を抑えましょう。
シート防水はシートそのものは20年は使用できます。
ただしおおよそ10年毎にトップコートと呼ばれるシートの保護材を塗装することをお勧め致します。
そうすることでシートを長持ちさせることができ、長い目で見たときの修繕費を抑えることが出来ます。
トップコート塗装の目安は、建築から10年、または上の写真のようにトップコートが薄くなりムラが見えてきたタイミングが良いでしょう。
集合住宅にかかわらず、個人宅または事務所ビルもこういった仕上げがしてあることが多々ありますので、一度ご自身でご確認いただけるとよいと思います。
補修した方がいいかどうかの判断が付かない場合は、ご連絡下さい。
調査のみでもご訪問させていただきます。